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邦題:春の祭典

モーリス・ベジャールという人がいます。
現代のバレエ界において欠かすことのできない人物であり、その業績には誰もが頷くことでしょう。

彼は振り付け師でした。
活動ジャンルは主にコンテンポラリー・ダンスと呼ばれる、いわゆる現代バレエで、それまでのバレエになかった大胆な振り付けは、バレエ界に衝撃を与えたと言います。

私は古典は古典だからこそ美しいと思っています。100年前に作られたものに現代的な解釈を与え、演出を現代的にすることは全く意味がないと思っています。
ベジャールも古典バレエに新たな解釈を加え、独創的な振り付けと演出を施したと言いますが、私はそのような彼の業績には全く興味がありません。
しかしコンテンポラリーの世界においては、古典的なものは全て排除して然るべきだと思っています。ベジャールの功績は、古典の世界から抜け出し、バレエの新たな可能性を切り開いたところにあるのではないでしょうか。

彼の振り付けた「春の祭典」と「ボレロ」を見たことがあります。
それは、それまでに体験したことのない衝撃でした。
今まで見たことのないバレエが目の前に広がっていました。
お世辞にも優雅とは言えないダンサー達の動き、極めて質素な衣装、徹底的にリズムにこだわった振り付け。
これを狭義的な意味で「バレエ」と呼ぶには、難しいかもしれません。そもそも楽曲自体がそれまでのバレエ音楽とは一線を画しているので、当然といえば当然かもしれませんが。
しかしだからこそ、ベジャールの振り付けはその楽曲の作品世界を如実に表現できていたと、そう思うのです。


彼の訃報を先日耳にしました。
彼の手がけた作品は、先述の二作以外はまともに見ることもありませんでしたし、これからも見ることはないでしょう。
ですがこの二つのバレエを生み出した彼に対して、哀悼の意を表するのを禁じ得ません。
モーリス・ベジャール氏のご冥福をお祈りいたします。

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